川原毛地獄・川原毛大湯滝


 この2ヶ所に行こうと思いネットで調べてみたら、ものすごい数の旅行記や案内などがありましたが、どうしても位置関係や所要時間などが把握できませんでした。駐車場は2つ、いや3つあるとか、歩いて15分、いや車で15分などと書いていたので、結局市役所に電話をして聞きましたが、それでも詳しくわかりませんでした。
 そこで、今回は道案内を中心に書いてみました。

 秋田県側から行く場合、国道13号線から県道51号線に入り、三途川渓谷まで行きます。三途川渓谷には高い橋がかかっていて、橋の両側には三途の川らしく、お地蔵さんが座っています。紅葉の時季は、とてもきれいです。

     


 三途川渓谷から20秒ほど進むと、右折する細い道があります。「川原毛地獄」と書いた道標があります。そこから舗装された細い道を上り、約4km進みます。道はかなり狭く、対向車とすれ違う時は減速しなければなりません。特に川原毛地獄に行く時は左側に側溝があるのであまり端に寄ることができず、運転が下手な私はとても怖い感じがしました。運転に自信のない方はゆっくりと行きましょう。
 突き当たりまで行くと、大きな駐車場(写真左)があります。駐車場には公衆トイレだけがあります売店や案内所などはありません。その駐車場のすぐ横には、恐山のような白い地肌の川原毛地獄が見えます(写真中央)。駐車場から白く荒涼とした川原毛地獄を登っていくように遊歩道が続いています。途中まで登って引き返してもいいし、一番上まで歩いていってもかまいません。小高い山の一番上まで行くと、今登ってきた白い地肌の地獄を、一番上から見下ろすことができます。
 しかし、駐車場から一番上まで歩いて30分〜40分位かかります(行きの登りは40分位、帰りの下りが30分位)。一番上まで行ったとしても下の駐車場に車があるので、来た道を引き返して駐車場まで戻らなければなりません。つまり往復1時間以上歩くことになります。ですから、時間のある方はこの駐車場から川原毛地獄を見上げ、次に川原毛大湯滝まで歩いて入浴(又は見学)をし、駐車場に戻ってそこから川原毛地獄の上に車で移動をして、上からも川原毛地獄を見るパターンがいいと思います。私もそうしましたが、お時間のない方は上のほうに移動せず、下の駐車場から少しだけ遊歩道を上って見学するだけでもいいと思います。
 
「川原毛大湯滝」はどこにあるのかということですが、この広い駐車場の端(川原毛地獄方面と正反対側)に、川原毛大湯滝への入り口の看板が立っていて、舗装されていない細い道が続いています(写真右。一番左の写真はこの入り口から撮影しました)。この川原毛大湯滝への入り口から15分程歩くと、川原毛大湯滝という野趣満点の滝湯に着きます。道は舗装されていませんが、前半は坂も無く普通に歩ける道です。後半になると階段になり、滝の下の方におりていくことになります。行きはいいですが、帰りは登らなければならないので、年配の方は大変かもしれません。

      




 ここの駐車場から川原毛地獄(地肌の白い土地)の頂上付近にあるもう一つの駐車場に行く場合、三途川渓谷まで戻り、県道51号線をさらに奥(東)に進みます。三途川渓谷から5.6q進むと、小安峡方面へ行く道と泥湯・秋の宮方面へ行く道の2つに分かれます。そこを泥湯・秋の宮方面に3.4q進むと、泥湯温泉に到着します。そこからさらに車で1.5km進むと、川原毛地獄の頂上付近にある駐車場に到着します。そこに車を置いて4分程車道を歩くと、川原毛地獄の入り口があります。入り口付近にも車を5,6台置けますが、駐車場に置いた方が途中からエメラルドグリーンのきれいな池を見ることができます(写真上段左)。先ほどの川原毛大湯滝近くにある下の駐車場から、この川原毛地獄の頂上付近にある駐車場までの車での移動時間は35分でした。
 川原毛地獄の入り口から頂上まで遊歩道(写真上段右)があります(徒歩10分位)。頂上まで行くと、川原毛地獄を上から一望できます。はるか下のほうに、小さく川原毛大湯滝近くの駐車場が見えます(写真下段右。わかりにくいですが白い地面の先端に駐車場があります。)。
 
 なぜ、川原毛地獄の上と下の2ヶ所に駐車場があるのか、また川原毛地獄のすぐ横に車道を造れば下の駐車場から上の駐車場まで車での移動が楽なのになぜ遠回りをするように道があるのかと不思議に思う方も多いと思います。この2つのことも、この一帯のイメージをいだきにくくしている要因ではないでしょうか。川原毛地獄の下に駐車場があるのは川原毛大湯滝に行くためで、川原毛地獄のすぐ横に車道をつくらないのは費用や森林保護の関係で…、と考えればどうでしょうか(^^)/。   

       

   




 川原毛地獄の上の駐車場から小安峡へ行くには、来た道を引き返すように泥湯温泉方面に10q程行きます。
 小安峡は有名な観光地で、観光バスも次々にやって来ます。川沿いの遊歩道には、98度の蒸気が噴出している「大噴湯」があります。右の写真は、橋の上から大噴湯を見たところです。
 近くには、温泉(@A)もあります。
 小安峡から約20q(40分位)で、須川高原温泉に着きます。須川高原温泉から一ノ関インターまでは約1時間です。