焼走り
岩手山の北東に広がっている溶岩地帯です。今から約280年前、岩手山の中腹の火口から溶岩が流れ出たもので、縦3km、横1kmに渡って黒い溶岩が広がっています。溶岩の厚さは5〜6mあります。左の写真は溶岩地帯への入り口ですが、溶岩の厚さがわかると思います。
以前はでこぼこの溶岩の上を歩いて見学するようになっていましたので女性や子どもは歩くのが大変でしたが、現在は遊歩道が整備され、だれでもゆっくり観察しながら歩くことができるようになっています。とは言うものの、大きめの石の砂利道なので、サンダルなどでは歩くのが難しいです。
国際交流村に隣接した駐車場に車を置いて、そこから20〜30分位溶岩地帯の中を進むと 中間地点につきます。そこが周囲より少し高くなっていて、溶岩地帯全体を眺めたり岩手山中腹の火口から流れてきた溶岩の跡を正面から見たりすることができます。そこからさらに20分位歩くと舗装された一般道に出て、そこに展望台があります。しかしそこまで行くと、車を置いた国際交流村まで一般道の歩道をテクテクと20分以上歩かなければなりません(歩いてきた溶岩地帯を戻るとすれば40分〜1時間位かかるし、景色が同じなので飽きると思います)。次に八幡平や他の観光地に行く予定のある方は展望台まで行かず、溶岩地帯を少し歩いたら、引き返したほうがいいでしょう。一日この辺りで遊ぶ方は、コースを1周してもいいと思います。そのあとは、すぐ横にある「焼走りの湯」に入ったり、国際交流村のキャンプ場でバーベキューをしたりすることもできます。
興味があり、時間的余裕もある方は、岩手山中腹の火口まで登るのもいいと思います。林の中を歩いていく気持ちのよい道です。しかし、もちろん最低限のハイキングの格好をし、準備体操をしてから登りましょう。ゆっくり歩いて1時間30分位で着きます。急なところも危険なところも無く、小学生でもどんどん登っています。家族連れなどは、中腹の火口まで登って、そこで雄大な景色を眺めながらお弁当を食べて引き返してくるのがいいと思います。さらに何時間も登ると岩手山の頂上まで行けますが、それなりの本格的な準備や計画、時間が必要です。
10月の中旬に行くと、岩手山の下の方に広がる林が一面紅葉し、とてもきれいです。