鶴の湯

 乳頭温泉郷を代表する秘湯です。

 駐車場に車を置いて建物のほうに進むと昔の関所のような門があって、その奥には江戸時代の長屋のような茅葺屋根の宿泊棟「本陣」が続いています。
「本陣」の部屋は江戸時代の素朴な造りで8部屋ほど並んでいます。中には囲炉裏がついていて、そこで名物の山芋鍋をいただきます。現代ではこのような部屋の宿は非常に少ないと思います。秘湯の雰囲気を味わえるということで「本陣」の部屋を予約する方が多く、なかなか予約がとれません。
 他に宿泊棟が4つ程あって、そちらは設備の整った(一般的な)部屋になっています。


 

 


                      


 小さな橋を渡った所にある木造の建物が男女別の内湯になっていて、中には「白湯」と「黒湯」の2つの異なる源泉(湯船)があります。下の2枚目の写真は男性用の「白湯」で、硫黄が含まれてます。
こことは別の所に、「中の湯」源泉の内湯があります。

 

 


                       


 露天風呂は、混浴露天風呂(写真)と女性専用露天風呂があってどちらも広いです。混浴露天風呂は周りの草木がお湯の上に覆いかぶさるように生えていて野趣あふれるお風呂です。湯船の底には小石が敷き詰められていて感触が気持ちいいです。お湯は乳白色で硫黄臭がします(源泉は白湯)。
 日帰り入浴時間は10時から15時まで(平成18年9月現在)。終了時刻が早いので気をつけましょう。日曜、祝日は激混みです。月曜は露天風呂のお湯を全部抜いて掃除をするので、日帰り入浴の方は内風呂のみの利用となります。

 

 


                      


 建物の造りや雰囲気は山あいにある静かな秘湯といった感じなのですが、あまりにも有名になりすぎて観光地のようになってしまっています。小さな宿に観光バスがどんどん押し寄せ、ゴールデンウィークなどにはお風呂の受付場から横4,5人で数十メートルの行列ができます。
 静かに鶴の湯の雰囲気を味わうのでしたら、やはり宿泊するのがいいでしょう。