つなぎ温泉にある伝統のある宿です。前にさえぎるものがなく御所湖に面しているので、部屋からの眺めがとてもいいです。201〜203号室は建物の横側の部屋になり、つなぎの温泉街やつなぎ大橋が望めます。205〜211号室は湖の正面の部屋で、湖がきれいに見えます。
入り口を入ると清潔感のあるホールがあります。周囲の大型温泉ホテルとは異なり、静かで落ち着いた雰囲気の家庭的な宿です。
ホール横には椅子が並べられ、お風呂上りには中庭を眺めながら休むことができます。風呂の入口前にも、ちょっとした湯上り処があります。つなぎの湧き水が置いてありました。
お風呂は、浴室の正面全体が大きな窓になっているので、外の自然が額に入った絵のように見えます。湯船の左側に石が積まれていて、そこから源泉がそのまま注がれています。湯船からは絶えずお湯があふれています。
お湯は透明で、細かい白い湯花が少し舞っています。黒い湯花もごくわずか混ざっていました。弱い硫黄の臭いがして、なめると少し硫黄の味がします。外を見ながら長い時間お湯に浸かっていたいお風呂です。
私の好きなお風呂なので、時々利用させてもらっている旅館です。
※ 残念ながら、「さぜん」は営業をやめました。どこかが引き継いで、再開してくれる
ことを願っています。
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