玄武温泉 ロッヂたちばな
 網張から雫石方面にくだり、平地になりかけた所に玄武温泉があります。このすぐ近くには玄武洞といって、岩手山の溶岩が川で浸食された、高さ数十mの柱状節理がならぶ国の天然記念物がありましたが、平成11年の地震で大半が崩れてしまい、今ではわずかに残っているだけになってしまいました。
 玄武温泉には、民宿やペンションなどが数軒並んでいます。その中でもロッヂたちばなは比較的大きく、日帰り入浴も気楽にできる宿です。この旅館のすぐ裏手には石柱が残っていて、それを見ながら露天風呂に入ることができます。
       


                                   


 お風呂は内湯と露天風呂が男女別にあり、内湯はペンションとは思えないくらい広くてしっかりとした造りです。洗い場は10個位あり、天井はとても高いです。
 お湯は、内湯が緑色っぽいにごり湯で、露天風呂が茶褐色で鉄の臭いや味がします。湯船のふちが鉄分で茶色になっていました。
 内湯は普通の温度ですが、露天はぬるめで長い時間入って温泉の成分を楽しむことができます。お湯の色のせいで湯船の底は見えませんが、手で触ってみると底には細かい砂のようなものが沈んでいました。注意書きによると、源泉に含まれている鉄分だそうです。すぐ近くに玄武温泉の共同源泉があって、そこからの引き湯かけ流しで、季節によって加温することもあるということです。
       


                                   


 お風呂から上がった所には、椅子の他に和室の無料休憩所もあって、ゆっくりくつろぐことができます。日帰り入浴は10時から22時までですが、和室休憩所は16時までです。
 旅館のすぐ近くには、足湯や小さな滝などもあります(写真右)。