小本温泉 黄金八大龍王の湯
盛岡から小本まで、国道455号線で2時間ちょっとかかりました。以前からとても泉質がいいと聞いていましたが、455号線は北上山地を越える峠道のため坂やカーブが多く単調でもあるので今まで訪問していませんでしたが、勇気を出して(?)行ってきました(追記:数年前に早坂トンネルができて、少しは楽になりました)。
八大龍王の湯は正面から見ると平屋で小さく見えますが、宿泊もできるようになっています。屋根には大きな温泉マークが描かれています。駐車場に着くと、スピーカーを通して民謡が外に流れていました。フロント、食堂、売店があって、壁にはたくさんの掲示物(こちらの温泉のことが書かれた新聞の切抜きや有名人の色紙など)が貼ってありました。
源泉は成分の濃い冷泉で糖尿病やアトピーに効くということで、テレビや雑誌、本などにも時々とりあげられています。源泉は飲むこともできて、なめると強い塩味と、わずかな硫黄の味がします。
露天風呂もあって、こちらは湯船にちょろちょろと水が注がれています。なめると鉄っぽく、内湯の源泉のように塩分や硫黄の味はしません。もちろん湯船に入っているのはお湯なので、循環して温めているのだと思います。
内湯には全部で3つの湯船があって、1番大きな湯船は、水が6、源泉が4の割合で入っています。源泉の成分が濃いために、肌が弱い人でも入浴ができるようにしてあるようです。その横には小さめの湯船があって、温度が低めの泡風呂になっています。
大きな湯船の反対隣には源泉100%の源泉風呂があって、湯船のふちの部分が黄金に輝いています。龍の口から流れている源泉(冷泉)は、木箱の階段のような所を通って湯船に注がれています。その階段下の岩の付近からは、あったかいお湯がたくさん出ていました。なめてみたら源泉と同じく強烈な塩分と硫黄の味がしたので、源泉を温めたものを注いでいるのだと思います。お湯は時間の経過と共に様々な色に変化するようですが、私が見た時の湯船のお湯の色は薄緑色をしていました。
ここの湯の花はとてもかわっていて、木枠の階段にたまったものをみると、玉子の白身を半熟にしたようなふわふわトロトロのかたまりになっていました。このような湯の花を見るのは初めてでした。
お風呂から上がってから肌をさすると、(油っぽさがない)さらっとしたスベスベ感がありました。
近くにあったら、通いたくなるような温泉でした。