草津温泉 再訪
今回は共同浴場巡りをしながら,町全体をゆっくり歩いて見てきました。
草津は旅館だけの温泉街ではなく、小・中学校や多くの家があったりする普通の町のようになっていて、奥のほうに行くと静かな住宅街や団地も
あります。急な坂が多く、抜け道のような細い道も所々に見られます。湯量がとても豊富なので町中に温泉旅館や共同浴場がたくさんあって、温泉
が地域に密着しています。中心部に湯畑や旅館、北部はペンション、東部は公園や植物園、南部は住宅街、西部はスキー場や大型リゾートマン
ションといった感じです。
共同浴場は基本的に近くに住んでいる町民の方が日常入浴する所で、全部で18湯あります。大きな団地があってそこでも各部屋にはお風呂が
なく、専用の広い共同浴場が1つあります。もちろんそこも源泉かけ流しです。
共同浴場はどこも無料で、一般の観光客にも24時間解放されていますが、場所によって夜間は町民のみの利用になっていたり清掃時間の午前
中は入浴できなかったりする所もあります。共同浴場は湯畑源泉が最も多く、次に万代鉱が多いです。その他、西の河原や煮川、白旗、地蔵など
の源泉があります。
町民の皆さんに迷惑がかからないように、ルールやマナーを守って利用しましょう。
写真は今回訪れた共同浴場です。
■ 喜美乃湯(湯畑源泉)−奥まった所にひっそりとたたずんでいます。静かでくつろげました。
■睦乃湯(湯畑源泉)−住宅街の入り口にある大き目のお風呂です。利用者も多いです。
■煮川乃湯(煮川源泉)−場所柄もあり人気のお風呂です。味わいのある建物で、中はこじんまりとしています。
■翁乃湯(湯畑源泉)−西の河原の近くにありますが、静かな所にあるのですいていました。
■瑠璃乃湯(湯畑源泉)−お風呂の大きさといい形といい、個人的にはとても気に入りました。
■関乃湯(湯畑源泉)−人通りの多い所にありますが、目立たないので気づかない方も多いようです。
■千歳の湯(湯畑)−草津の繁華街?近くにあります。広めで一般向け。
■外観のみ
左の写真は恵の湯(万代鉱)で新しく造っているところでした。中央の写真は巽の湯(湯畑)です。人気があるようで、途切れることなくお客さんが
来ていました。右の写真は道の駅の横にある躑躅の湯(万代鉱)です。
お宿は、貸し切り風呂の「ゆたか」に泊まってきました。
<ゆたか>
湯畑から歩いて数十秒のところにある、赤ちゃん・子ども連れお勧めの宿です。築年数はたっていますが数年前に改装され、お風呂や洗面所、ト
イレなどはとてもきれいで、館内の装飾も和風と東南アジア風のおしゃれな感じでした。お風呂は3つあって、空いていれば鍵をかけて貸切で自由
に入れます。檜のお風呂が1つと、普通のお風呂が2つあります。シャワーやソープ類も完備。24時間入浴でき、絶えず湯畑源泉のお湯が注がれ
ています。自分で温度調節をして入れるので、ぬるめのお湯にじっくり浸かるのが好きな私には最高の所でした。無料マッサージ器が2つあるのも
よかったです。
部屋はほとんどが8畳以上の広さで、禁煙室が多いです。子ども中心の宿なので、畳の縁にキャラクターが付いていたり赤ちゃん用の布団が置い
てあったりして和みました(^^)。お風呂場や大広間にもおもちゃが置いてあります。トイレは共同(男女別)ですが、新しくてとてもきれいでした。下の
写真のようにトイレにも赤ちゃん用のものがあって、触ってみたら大人用と同じく陶器でできていて、水を流してみたら普通に流れました。
赤ちゃんが泣いたり子どもが(大広間で)騒いでも自由なお宿なので、そういうのが気になる方には向いていません。とはいっても、自分の部屋や
廊下で子どもが騒ぎまわるわけでもなく、子どもたちがいても私は全く騒音が気になりませんでした。大広間には自由に飲めるコーヒーやお茶が用
意されています。湯畑のすぐ近くですが駐車場も無料です。
素泊まり5000円で、とても安いと思いました。私の泊まった時はサービス期間で、簡単な朝食が無料でつきました♪。食事は周辺の食事処に
行って食べてもいいし、お部屋に自由に飲み物や食べ物を持ち込んでもかまいません。お部屋には空の冷蔵庫、廊下には電子レンジやお湯などが
あるので、お弁当や惣菜を買ってきて食べてもいいし、近くのホカ弁や食堂から出前をとることもできます。たった1つのお弁当でも無料でお部屋
まで配達してくれます。
宿のおかみさんと旦那さんもお子様がいらっしゃる若いご夫婦で、とても親切で優しい方でした。
安い宿に連泊したいけど、きれいで新しい感じの所じゃないと嫌という方にはとてもいいところだと思います。
こちらは、前回宿泊した宿です。
<平の家>
湯畑の滝のすぐ横に建っているので(写真下段中央の茶色い建物)、最高の眺めです。すぐ近くから湯畑全体を見下ろせます(写真上段左と中央)。
湯畑に面した部屋はとても広く、コタツや布団があっても余裕がありすぎでした(^o^)。一人泊でしたが、これで素泊まり7000円♪。湯畑に面した部
屋は2つ(2階に1つ、3階に1つ)ありますが、湯畑に面していない部屋もあるので、湯畑を見下ろせる部屋に泊まるのが目的の方は事前にお部屋
を指定しましょう。部屋はバスなしトイレつきです。宿の方はとても親切でした。駐車場(無料)はわかりにくい所にあるので、宿の前において声をかけ
ると宿の方が車を移動してくれます。
2食付でも宿泊できますが、やはり素泊まりが基本の宿でしょうか。
こちらの宿はお風呂が本格的で、湯船が木造で大きめの浴室です。24時間白旗源泉かけ流し。日帰り入浴もやっています。
草津の町を歩いてきました。
バックの茶色い建物は「平の家」。 湯畑の周りは楽しいものがいっぱい。 乳白色の湯畑。
湯樋を全面改築中。平成7年以来。 夜になると、人通りがずっと減ります。 急な石段を上ると白根神社です。
路地と坂の多い町です。 お店や宿の前などに置いてあります。 西の河原の「鬼の茶釜」
湯畑の滝つぼですが、前回はほぼ透明で底がはっきり見えていましたが、今回は濃い乳白色でした。草津温泉は日によってお湯の色が変化す
るのか調べてみましたら、湯畑源泉や白旗源泉などの草津のお湯は基本的にいつでもほぼ無色透明だそうですが、お湯に含まれている湯花成分
が徐々に底や壁などに溜まり、それをいっきにかくはんすると乳白色になるようです。今回は湯畑の湯樋が工事中だったため、湯畑に沈んでいた
湯の花がかくはんされて乳白色になったようです。しかし万代鉱源泉は湯花がとても少ないために乳白色になることはまずないそうです。
前回訪れた「熱の湯」(白旗源泉)や「地蔵の湯」(地蔵源泉)は乳白色だったのに、それらの源泉が湧き出ているところを見るとお湯が透明だった
ので不思議だなあと思っていましたが、湯船内、又は源泉から湯船までの途中でかくはんされたためだったのでしょう。
※ 前回の草津レポはこちら。