巣郷温泉の手前にある日帰り入浴施設です。老人福祉センターも兼ねているので、お年寄りの方がけっこう来られていました。中に入ると、受付と小さな売店があり、その横に休憩用の長いすが置かれています。天井が高く、大きな窓からは外の自然が眺められます。
ホールから奥のほうに行くと6〜8畳位の部屋が8つ位あって、有料で借りることができます。部屋を借りると、1日に何回でもお風呂に入ることができます(宿泊はできません)。静かでのんびりできそうな感じでした。さらに奥に行くと、男女別に内湯があります。
こじんまりとした比較的新しい感じのお風呂で、1人で入るにはちょうどよい広さです。お湯は薄茶色で油臭がします。洗い場の蛇口からも温泉が出ていて、同じく油臭がしてネトネト感がありました。
お湯が非常に熱くて入れなかったので少し水で薄めて入っていたら、あとからやってきたおじいさんが、「あれ、今日は熱くないなあ…。」と不思議がっていました^_^;。
土日祝は午前8時から午後9時までですが、平日は午後1時から午後9時までの営業となっています(平成18年5月)。料金は大人1人250円。
〈油臭のお湯について〉
新潟の赤倉温泉遠間旅館のご主人とは、温泉ソムリエの件で問い合わせをしてから、温泉の疑問点などをいろいろ教えていただいております。油臭の温泉についても聞いてみました。要約すると以下の通りです。
『油臭のほとんどの温泉が化石温泉で、数百年から数千年前の海水が岩盤等に閉じ込められ、それが石油のような化石燃料状態になります。化石温泉は、その化石燃料状態のものがガス・石油・温泉に分離されたうちの温泉の部分です。分離しているといっても、石油のような成分が混ざっている可能性は高いです。油のようなものが浮いているケースが多く、石油とは言いきれませんが、似たような成分である可能性が高いです。ですから、油臭のする温泉で飲泉できるところもありますが、あまり飲まないほうがいいようにも思います。
温泉ですから体にはいいですが、石油のような成分が体に悪い影響をおよぼす可能性はあるので、入ってみて皮膚が荒れるようでしたら、入るのはやめたほうがいいかもしれません。特に異常がなければ、数千年の歴史に思いを寄せながら、温泉の奇跡をじっくり味わってほしいと思います。
油のような成分そのものには適応症が認められていません。そこで、化石温泉は塩化物泉や硫黄泉が多いので、それに対応した症状が適応症になっています。』とのことでした。
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