八幡平の頂上から秋田方面に車で15分ほど下った所にあります。主要道から右折して細い道を1分ほど進むと旅館の建物が見えてきます。正面入り口がわかりにくく、はじめて行った時は手前の広場に車を置いて、建物の周りを行ったり来たりしてしまいました。車で行って最初に見える側は建物の裏手になります。建物の一番奥のほうから回り込むように車で進んでいくと、正面入り口と駐車場があります。以前のふけの湯の写真を見ると、入口部分が別棟でロッジ風の大きなホールのようになっていたようですが、現在はその部分が完全になくなっていて(平成18年6月現在)、以前の入口とは反対側に入口があります。
建物の中に入ると、「日本秘湯を守る会」の提灯が天井からさがっていました。
廊下を進んでいくと暖簾が3つかかっていて、2つが男性用です。手前の男性用は露天風呂、奥が内湯になっています。露天風呂の脱衣所はこじんまりとしていますが、他にお客さんがいなければ心地よい広さです。露天には木造の湯船が1つあって(写真右))、かすかに白っぽい色をしています。少し鉄っぽい味で、臭いはありません。熱くないので、ゆっくりと浸かることが出来ました。
内湯の脱衣所にはコインロッカーや無料のドライヤー、木で造った流し場、大きな鏡などがあります。
浴室は湯船の底から天井まで全て木造で、いい感じです(^^♪。洗い場には蛇口がなく、木で作った長方形の長い湯溜めからお湯をすくって使うようになっています。大きな鏡と液体シャンプー、ソープがあります。できるだけ木造部分を残して山あいの秘湯の雰囲気を大切にしながら、設備や備品が整えられている旅館です。
お湯は透明ですが、塩のような細かい湯花がたくさん混ざっていて、全体的に少し白っぽく見えます。なめると、すっぱいです。臭いは確認できませんでした。湯花がとても細かいと臭いが弱まるのでしょうか(でも湯上りには、少しだけ体が硫黄臭くなっていました)。
男性用の内湯と露天の間に女性用のお風呂があります。女性用は、内湯と露天が一緒になっているようです。
ふけの湯のお風呂はこれだけではなく、旅館の前に広がる荒涼とした一帯に、野趣あふれる露天風呂が点在しています。所々からガス(蒸気?)が上がっていて、迫力満点です(^^)。
まず旅館から坂を下って3分位の所に、波板で目隠しをした女性専用の露天風呂があります。上段左の写真は、坂の下から振り返って撮ったものです。上段右は、坂を下りながら撮った写真です(手前のほうに見える囲いが女性用)。そこからさらに奥へ1分ほど進むと、板で目隠しをした男性用の露天風呂があります(写真下段2枚)。
お湯は細かい硫黄が混ざっていて、鉄っぽい硫黄の味がします。
男性用の露天風呂からさらに左のほうへ進むと、混浴の露天風呂があります。脱衣所などは茅で出来ていて、湯船は木製の立派なものです。周りには白い椅子が置かれていて、秘湯リゾート?といった素敵な露天風呂です。
ふけの湯は、それなりに設備が整っていて不便を感じないし、清潔感もあります。都会から来られる初秘湯の方にお勧め!
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