花 巻



 花巻は、東北本線の花巻駅周辺が市街地となっていて、西のほうに温泉、東のほうに宮澤賢治ゆかりの施設が集まっています。花巻駅から東へ車で20分位の所に、東北新幹線の駅である新花巻駅があります。そのすぐ南側に宮沢賢治記念館をはじめ、宮沢賢治イーハトーブ館(ここだけ無料)、宮沢賢治童話村、花巻市立博物館があります。
ここから南に車で15分程行った所に花巻新渡戸記念館があります。

 小高い山の上に、メインの施設である「宮澤賢治記念館」があります。そのすぐ横には「山猫軒」という名前のレストランがあります。記念館の中には、賢治の愛用したチェロや「雨ニモマケズ」をつくった時の本物の手帳などが展示してあって、とても見ごたえがあります。
 賢治記念館から少し下った所に、イーハトーブ館(下の写真2枚)があります。イーハトーブ館は有名な展示品などはあまりないので、県外から観光で来られた方は省略してもいいと思います。入り口の右側に、賢治の影の人形があります。もし行かれたら、並んで写真を撮りましょう。個人的には、展示コーナーから見えるなだらかな田舎の風景(写真右)が大好きなので、このエリアに行った時にはいつも寄って、椅子に座って眺めています。賢治記念館からイーハトーブ館まで山の中に遊歩道がありますが、くだりになっているために(くだりで徒歩15分位)帰りは登らないといけないので、車で移動したほうがいいと思います(イーハトーブ館にも駐車場があります)。

    





 賢治記念館のある小高い丘の横には市立博物館と宮沢賢治童話村があります。
博物館は花巻関係のものを中心に展示してあります。
 童話村(下の写真3枚)は公園のようになっていて、中央に広い芝生、その周りに賢治関係の建物や野草園などがあります。建物の中に入って見学する場合は入館料が必要となります。芝の広場だけでしたら無料です。初めての方は、建物の中にも入ってみましょう。

  





 このエリアから車で少し南下した所に、5千円札の肖像にもなった新渡戸稲造の記念館(下の写真2枚)があります。あまり知られていない新渡戸稲造の願いや功績を紹介したり、遺品が展示されたりしています。記念館前の池には、太平洋の架け橋?があります。  

    





 宮沢賢治記念館から車で北西方向に20分程行くと花巻空港があり、そのすぐ北側の花巻農業高校の敷地内に、賢治が住んでいた家があります。この家で「羅須地人協会」を設立し、近隣の若者や農村の人たちを集めて教育をしたり、自らも農耕をしながら自炊生活をしたりしていました。また、多くの詩もここで書かれました。
 賢治の当時の生活に触れることができます。