網張スキー場のすぐ下に、日帰り入浴施設の「ありね山荘」があります。小高い丘の上に建っていて、周囲には牧草地帯が広がっています。牛たちがのんびり草を食べていて、のどかな雰囲気です。
館内に入ると正面に小さなロビー、左に無料の大広間、右にお風呂があります。
ここのお風呂の特徴は、なんといっても眼下に広がる雄大な景色です。すぐ前は草原になっていて、その奥には深い森、さらにその奥には雫石の町が広がります。雫石の町までは、なだらかな下りになっているので、これらの風景を上から見下ろすように一望できます。雫石の町が、まるで桃源郷のように見えます。快晴の日も素晴らしいですが、曇りの時には運がよければこの広大な自然のあちこちにスポットライトのような光芒が射す幻想的な光景が見られます。
露天風呂は小さなものですが、お湯は白濁した源泉です。ここに一人で浸かり、森を渡ってくる涼風を顔に感じながら、青い空、雄大な自然を仰いでいると、岩手の温泉は本当にすばらしいなあとしみじみ思えてきます。
泉質は網張温泉と同じ硫黄泉で、石鹸をつけて体を洗っても翌日まで体が硫黄臭いです。
※ 平成21年に洗い場が4つほど増設されました。休日に行くと洗い場待ちの人で浴
室が混みあっていたので、混雑が緩和されそうです。
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